斎宮物語

でも、やっぱり私は上様の、妻。

これより、私が将来愛するのは上様だけ。

それが、私の答え。

「何をおっしゃいます…。
私に上様を恨む理由など、ございませぬ。」

「…いつき。」

上様に、抱きしめられた。

やっぱり、あの人の温もりとは、違う。

でも、それは当たり前のこと。

上様は、上様だもの。

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