斎宮物語

「いつき…。」

そう言った上様の声はか細くて…。

私は必ずや上様暗殺を企てる者からお守りすると、心に決めた。

上様と私は、お互いを確かめ合うように抱き合った。

温かい上様の囁きに顔から火がでる思いでした。

早く上様のお子を授かりたい。

若でも姫でもいい。

上様に私のお子を抱いてほしい。

私の想いは、確かなものとなった。


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