斎宮物語

しかし…。

上様のお渡りが、ご寵愛があればあるほど、他の側室方からのイジメが激しくなっていった。

私は、上様に悟られないよう、一人、堪えていた。

上様に心配を掛けたくない。

その一心だった。

こんなにも側室方からのイジメを受けているのに、まだ大丈夫、と思ってしまっている。

上様がいてくれるだけで希望が持てる。


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