斎宮物語

上様が私のところに来てくれたとき、話すことは、生まれてくるお子のことばかり。

若か、姫かとか。

名前は?とか。

乳母は?とか。

その時の上様の幸せそうな顔を、私は一生忘れないだろう。

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