斎宮物語

あぁ、やっぱり。

聞くべきでなかった。

「何故じゃ……。」

恐る恐る聞くしかなかった。

「…っ!
そ、それは…。
私の口からは…。」

「何故じゃ!」

「………っ!」

芹山からは、いっそう、汗が流れた。

「もうよい!
奥へ参る!!」

「なっ、なりませぬ!」

「何故じゃ!」

「上様に、おかれましては、表の「もうよいわ!」


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