斎宮物語

「のう、見島や…。」

熙子は、見島という御年寄に話し掛けた。

「はい。」

「斎宮さんとは、どのようなお人柄なのかのう。」

「さぁ…
大奥に上がられたばかり故、知る者も少ないでしょうなぁ。」

「どうじゃ、明日、側室たちを集めて茶会を開いてみようと思うのじゃが…。」

「それはよいお考えにございます。
では、早速ご準備致しましょう。」

「頼みましたえ。」



< 86 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop