斎宮物語

【新御殿:御台所の間】


「斎宮さん…なかなかのご器量にございましたなぁ。」

「左様にございますね。」

「…それに比べ、お喜世の方は…。
齢15の娘にすらお作法で劣るとはのぅ。」

やはり、私はお喜世の方を好きにはなれぬようじゃ。

いまだ子もおらぬしの。


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