コネコのオウチ【短編】
待合わせ場所に着くまで、あーちゃんはボクをずっと優しく抱き締めてくれた。
「大切にして下さい。
宜しくお願いします。」
新しい家族にあーちゃんは、涙を堪えながら言った。
新しい家族は、ボクを見て優しくほほ笑んでる。
「譲ってくれて、ありがとうございます。
一生大切に大事に育てるからね。
本当にありがとうございます。」
そう言ってボクを抱いた。
あーちゃんは今にも泣き出しそう。