コネコのオウチ【短編】
その後
あーちゃんと別れて
新しいお家に着いた。
あーちゃん家より、少し広い
あーちゃんとお別れする前に
『思い出にちょうだいね。』
そう言ってあーちゃんは、ボクの首輪を外した。
何も付いていないスースーした首に、あーちゃんより少しお姉さんの女の子が
「これから宜しくね。
ゆっくりでいいから、仲良くしてね。」
そう言いいながら、青い首輪をボクにつけた。
ママから預かった毛布を、新しいママがベッドにひいてくれた。
あーちゃん家のニオイ…。
ボクはその上に丸くなって部屋を見渡す。
ココは新しいボクのお家。
新しい家族がボクを笑顔で囲む。
あーちゃん
ボク、幸せになれる気がするよ。