サッカー恋
チャイムが鳴りみんなが
席につく。
『ごめんね、陵くん』
「大丈夫か?二人とも
戻ってくるかな?」
『わかんないけど
多分今日は来ないと思う』
アタシの考えはずばり
的中して今日は二人とも
戻ってこなかった。
「可奈帰れるか?」
アタシはもう立ち上がれ
ないくらいぐったりだった。
『陵くん..苦しいよ』
また涙が出てきた。
失恋ってこんなにこんなに
苦しいんだね。
友達が傷つくって
こんなにこんなに悲しい
んだね。
「今日どうせ元も部活
来ないし俺も帰るわ、
送るし帰ろ?」
『ごめんね陵くん』
ごめんね?
絢香。
今は陵くんに頼らせて。
『あのさ陵くん、
陵くんは好きな人いないの?』
「ん?いるよ」
『絢香?』
「違うよ」
『へ!?違うの?』
絢香じゃないんだ..
アタシらの関係って
ごちゃごちゃしてるな..
「可奈だよ」
『へ?何が?』
「何がって!!!
好きな人だよ!!!」
笑いながら言う陵くん。
!!!!!!??????
『まじで言ってんの?』
「まじだけど、
はい着いたよ可奈ん家!!
試しでいいから
俺と付き合わん?
元のこと好きって知ってる
けど俺は絶対に傷つけん」
絢香に何て言えばいい?
『考えさせてもらって
いい?』
「わかった、じゃあまた
明日な!!!」
どうしよ....
いろんなことが
起こりすぎてわかんない。