サッカー恋
とりあえずアタシは
絢香に電話した。
「もしもし」
『絢香?大丈夫?
ごめんね..』
「可奈のせいじゃないよ、
びっくりしたし
可奈に悪いって思って
しまった...
うちちゃんと断るから」
『絢香、アタシも
絢香に言わなきゃ
ならないことがある...
アタシ..陵くんに告白
された』
絢香の言葉を聞くのが
怖かった。
今すぐにでも切りたかった。
「そっか....
うちら好きになるの
逆だったね」
笑いながら言う絢香。
笑ってないってバレバレ。
『アタシもちゃんと断る』
「可奈..陵と付き合って
みたら?」
『え?何で?』
絢香から出た言葉に
驚いた。
「だってねもう
うち陵には幸せになって
ほしいんだ、
何か好きな人には幸せに
なってほしいって
綺麗事かもしれないけど
....うちわかってたよ..
陵が可奈しか見てないこと、
だから..陵には笑ってて
ほしいから..幸せに
なってほしいから」