僕の殺人日記《記録》
これなら痛がる暇もないな。死にかけている紗理奈に僕は言った

『お前は行きずりの男に殺されたんだ。汚い最低の女だな』

僕はまた深く帽子を被りラブホテルを出た。
明日の映画は慶太郎君の好きなものにしよう。

そうだ、たまには僕がマックおごるとしよう。
きっとまた慶太郎君に笑顔は戻る。絶対に…僕はそう信じたい、イヤ、信じている。
時間をみると10時20分『ただいま!』
自分の完璧さに酔いしれて玄関の戸を開けた。
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