僕の殺人日記《記録》
ダメだ…何も変わらない。血の匂いにむせかえり吐き気に襲われた僕はそこから離れた。
歩きながら頭に浮かんだのは優しかったおばあちゃん顔だった…。
そして何故僕は人を殺すんだろうと考え出していた。

もう前の【僕】には戻れないとやっと理解出来た。

今まで何人殺したかなんて考えた事もなかった。

…帰る道のり僕ははいろんな事を、本当に色んな事を思い、考えていた。
もう明け方か…。

僕の中の時間も今動き始めた気がする。

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