僕の殺人日記《記録》
僕は裏山から真っ直ぐ家に帰った。

『お兄ちゃん、すっごい泥んこ!お母さん大変!』

妹の美紀が興奮して母さんを呼んだ。
『大ちゃんどうしたの?そんなに泥だらけで。亮君は?帰ったの?』
僕は泣きながら母さんに言ったんだ。

『お母さん、亮君ふざけて岩に乗って遊んだんだ。僕は危ないからやめなよって言ったのに。崖から岩と一緒に落ちちゃった…怖くて帰って来たんだ』

母さんの顔色が一瞬で変わった。
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