僕の殺人日記《記録》
やっと着いた。
僕は岩のあった場所を指差したんだ。亮君のお父さんが警察と一緒に駆け出した。上から下を見て
『亮!亮!』
と叫んでた。そして回り道じゃなくそのまま警察の人と崖を下りて行った。
僕は見ちゃいけないって母さんに抱きしめられていた。

でも僕はどうしても気になって見てしまったんだ。
強くなった雨のせいで亮君は血の水溜まりの中に居た。体勢はさっきと同じだったけど。
クワガタ大丈夫かな?僕は早く帰りたかった。
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