僕の殺人日記《記録》
毛布にくるまれた亮君を抱えて大人達が上がって来た。
毛布が真っ赤になってる。
あれ?亮君のお父さん泣いてる。気が付くと母さんも泣いてる。

警察の人は岩のあった場所に素早くロープを張っていた。

亮君のお父さんは無言で僕達に頭を下げた。
やっと帰れる。
僕は嬉しかった。早く帰って慶太郎君にあげるクワガタの世話しなきゃ!
亮君は…死んじゃったからクワガタいらないよね?

じゃ僕が二匹だ。

< 20 / 136 >

この作品をシェア

pagetop