僕の殺人日記《記録》
時計をみた10時15分。早く帰らなきゃ母さん心配する。

オヤジが酒臭い息をはいて手を洗っている。僕は思い切り後頭部を殴った。

グチャと骨の砕ける音がした。
『ううん…』
とオヤジは前のめりに洗面台へ顔面から倒れ込んだ。

僕は何度も何度も石を顔目掛けふりおろした。
足が奇妙にひきつりやがて動きが止まった。
ああ、手が汚れたし服にも血が飛んでる。
洗面台で手を洗い飛び散った血を落としてその場から離れ家に帰った。
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