演劇の間

「坂井、お前そんなキャラだったか?」
田辺が疑問そうにして聞いた。

「急に興味が出る時はお前にもあるだろ?」
「まぁあるけどなあ」
「だろ」
「おう」
「まあそういう事だ」
「そか」

打ち上げが終了し静まり返った教室を
片付けながら田辺と坂井は喋ってた。

俺はというと…

西田さんを見てた。


「よう青少年、何を見てるんだ?」
「うおっ」
坂井と田辺が声を揃え俺の肩を叩いて来た。

「何も見てねーけど?」
「じゃあ、お前の鼻の横に付いてる玉はなんなんだ?」
「目」
「じゃあ何か見えてるはずだろ。」
田辺、何を言いたい。


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