糸〜運命の赤色〜

「先…生……、私ね……」


「七……なにもいうな……。わかってるから……言いたいこと」


「どーして……どーして、いつも話をさせてくれないの?」


私は、子供のように泣きじゃくりながら言った。


「ごめん…。行かなくちゃ……」


もう……?行っちゃうの??

私は、また一人ぼっちでいなきゃいけないの?


「やだ……待って……待ってよ……先生…………」


私は必死に泣いてるために出づらくなってる声を精一杯に出して先生を呼び止めようとした。


でも、先生は聞こえていないかのようにして私に背中を向け歩き出した。


―――――――――――――――


「七…!七!!」

莉子に呼ばれてるのに気付いて目が覚めた……


……夢だったんだ。



「七?かなり苦しそうだったよ??拓さんが夢に出てきた??」


莉子は心配そうに私の顔を覗きこんだ。


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