イジワル王子とお姫様
言った後で、しまったと思う


ナツキくん好き好きモード出し過ぎだよね


基本、彼は私の事迷惑な存在なんだし…


「ごっ、ごめん」


「…や、別にいーけど」


ナツキくんはクールに表情も変えず、ポケットに手を突っ込み私の前を歩いて行く


さっきまで楽しく話せてたのにな。ナツキくんはこの後、しばらく何にも話さなくなった


気まずいよ…


楽しくショッピングするはずだったのに


「おし、やっぱ予定変更」


突然、ナツキくんがくるりと振り返る


いきなり振り返ったもんだから、真後ろを歩いてた私は彼にぶつかりそうになった
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