イジワル王子とお姫様
そりゃ、丸顔だしほっぺも丸い…体型が風船?


「深い意味ねーんだけど。てか、笑えよ」


繋いだのと反対の手で、ポカっと頭を叩かれた


「うん」


ナツキくん照れてる?


「ね…、私の事嫌い?」


「…は?」


いきなり直球で聞いてみた。だって…最後とはいえ、嫌いだったら手を繋いだりしないよね


思った通りナツキくんは顔を手で覆って、はぁって溜め息をつく


「別に…嫌いじゃねーよ。ただ、好きかって聞かれると分かんねーから、付き合う一歩手前ぐらいがオレは楽なんだけどな」


そう言って、優しい眼差しを私に向ける


付き合う一歩手前…


それって、友達以上恋人未満ってやつですか?
< 119 / 275 >

この作品をシェア

pagetop