イジワル王子とお姫様
「何でだろな。合コン時、ハゼにだけは取られたくねーって思った」


ナツキくんのその言葉だけで充分だよ…


私、やっぱり友達でもいい。側にいたいよ


「ナツキくん…」


「あ?」


「私…やっぱり約束変更する!今日もう帰るから、まだ…しばらく勝手に好きでいていいかなぁ」


「何言ってんだよ」


ナツキくんは呆れたように笑うけど、私は必死なんだよ?!


「おまえが勝手に言ったんじゃん。諦めるとかさ…。今日出かける約束はしたけど、そっちは約束してねぇから」


「えっ本当にいいの?」


「いいも何も、初めっからそのつもりで来たし」
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