イジワル王子とお姫様
「えぇっ!?感想じゃなくて、そんな事書いたの?」


だからあんなに書くの早かったんだ…


「ダメだよ、私返してくる。それか、ちゃんとお金払わなきゃ」


立ち上がった私の手を、ナツキくんが掴んだ


「…行くなよ」


行くなよって…。そんなドキッとさせる顔で言わないでぇ


「うわっ、この場面で照れるか?お前顔真っ赤」


ひゃあ…。ヤダよぉ。冷静になろうとすればするほど顔は熱くなってくる


「とっ、とにかく…私戻るから」


逃げるように彼の手を振りほどくと、また反対の手でしっかり腕を掴まれた


「本当にいーから。…何ならここでお別れしよっか?」


ナツキくんニヤッて笑い、手にグッと力をこめる
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