イジワル王子とお姫様
どストライク?何ですかソレは…


キョトンとする私に、面白そうにナツキくんが笑みをこぼす


「この顔も、ボヤ~ッとした性格も、全部有り得ねー位タイプらしいわ」


ボヤッとした…って


「あのハゼが、お前口説いた時、足がガクガクしたっつーから笑ったし。ま、あいつの言う事だから本当かどうか分かんねぇけど」


「ハゼくんそういうの慣れてるんじゃないの?」


「さあ?お前、隙あり過ぎなんじゃねぇ?男が近寄って来たらまず身構えるとかさぁ…」


そう言ってナツキくんは、呆れたような顔をする


「オレもちょっとヤバかった」


「へ?」


「お前の事好きじゃねーのに、さっきキスしそうになった」
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