イジワル王子とお姫様
観覧車まで行くと、もう既に2時間待ちのプレートを持ったお兄さんが最後尾に立っていた


「うそ…」


「2時間か。ちょっと考えるな」


ナツキくん、うざったそうにしてる


「私並んでるからナツキくんどっかで休んでていいよ。メアド聞いたし、乗れそうになったら連絡するよ」


そう言ったものの、んな事できねーとか言ってくれるかと思いきや…


「あっそ。んじゃ、お前ここにいる?オレその辺ブラッとしてくるわ」


えぇっ!?そうなんだ。まぁ、自分から言い出した手前、引っ込みつかないけど…


「行ってらっしゃい…」


「おぅ」


ナツキくんは私を置いて、人混みの中へ消えて行ってしまった…
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