イジワル王子とお姫様
ナツキくんはそう言うと、私の後ろに立って背中をポンポン叩いてくれる


自業自得?ナツキくん別に悪い事してないのに


「お前ってさー、何か健気だよな」


「ナツキくんだからだよ…。他の人だったらさっさと帰ってるんだから」


「そーだよな。そっか、そっか」


ってナツキくんは独り言のように呟く


でも…ナツキくんの携帯どこいっちゃったんだろ


誰か悪い人に拾われてないといいけど


やっと順番が回って来て、私たち二人は観覧車に乗り込んだ


「すいませ~ん、相乗りになります」


…へ?!


係のお兄さんはそういうと、私たちの後ろにいた一組を無理やり中に押し込んだ
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