イジワル王子とお姫様
『私たち、二人だけじゃないんだーって思って』


「うわ、やめろよ。くすぐったいだろ~」


ナツキくんの正面に人がいたからか、耳まで真っ赤にして私の手を払いのける


あは、かわいー…


「これ見てみ。ってか、お前並んでて気づかんかった?」


呆れたように、ナツキくんが扉の内側に貼ってある用紙を指差す


【大混雑により、相乗りにご協力下さい。不可の方は係員まで】


うっそぉ。そーだっけ?


そういえば…並んでる間、乗り場の方は全く見てなかったな


みんな4人ずつ乗ってた?まぁそんなよく見える場所でもなかったんだけど


うわ~、そうなんだ


ちょっと失敗?だったら時間は短いけど、密着できるミニコースターとかのが良かったかなぁ
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