イジワル王子とお姫様
「正面は…照れる」


いえっ、私は隣の方が恥ずかしいんだけど?!


さっきみたいに相乗りだと気にならないけど、二人しかいないのに並びって…


…付き合ってるみたいなんだけどぉ


ポッと顔が赤くなる


「あ、やっぱ赤くなった」


ナツキくんは面白そうに私の顔を見る


赤くなったって…知能犯!?


もう、ビックリマークとハテナマークの連続だよ


これ以上、からかわないでよね…


「綺麗だよな…さっきは夕方だったし、あんまり周り見る余裕なかったけど」


「うん…そだね」


ドキドキ。静かすぎて、息吸う音まで聞かれそう
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