イジワル王子とお姫様
「あぁ杏~。何で早く教えてくれないのぉ?」


「ごめ~ん。桃香はナツキくんの魅力は分かってると思ったし」


まぁ…そうだけど


ナツキくんもしかして、私といるのが面倒くさかったんじゃなくて


…自分がつまんないって言われるのが、怖かったのかな


私は全然そんな事ないよ


一緒にいられるだけで…嬉しいもん


あの笑顔を見ると、自然と私も笑顔になれる…


沈黙は…辛い時あるけど今は緊張してるだけだし、慣れれば平気だと思う


そんな話聞いたら、ますますナツキくんに会いたくなっちゃったよぉ…


あっ、そーだ。今日一緒に帰れないか聞いてみようかなぁ。…でもそれって彼女ヅラしてるっぽい?


「さ、桃香。そろそろ行かないと」


「うん」


杏に促され、今からナツキくんにメールしようかどうか迷いながらも、学校に向かう事にした
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