イジワル王子とお姫様
えぇっ!


ボンっと一気に赤くなる私の顔


「ははっ、ダメだわ。今キスしたら、お前頭に血昇りすぎて死ぬんじゃねぇ?」


ナツキくん、苦笑してる


し…死にたくないけど、一瞬なら死んでもいいっ


思わずナツキくんにしがみついてしまう


「あーヤバ。オレがダメじゃん…。桃香、こっち向いて」


ナツキくんは急に真剣な顔になって、甘い声を出した


きゃーっ


キュンとなる私の胸


…こんな日がやって来るなんて


ナツキくんは私の肩に、両手を置くと、そっと…私を引き寄せた


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