イジワル王子とお姫様
短めの髪に、爽やかなオーラを身にまとう彼。


少し着崩した制服が、またいい感じ。


「おっと……お前か。何やってんだ?こんな所で。しかも二人で座って抱き合って……」


だっ……抱き合う!?


瞬間、自分が何してたのかに気付く。


彼を引き止めようと思って、その腕にしがみついたままだった……。


『ほら言わんこっちゃねー』、みたいな感じでチッて舌打ちする彼。


あぁ~怖すぎ。


でも後で思えば、嫌そうにしてたものの、無理に私の腕を振り解く事はしなかったんだ。


走って来た彼は、この怖い彼と顔見知りぽかった。
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