イジワル王子とお姫様
「知り合いですか!?」
走って乱れた息を整えながら、杏が爽やかな彼に問いかけた。
「あぁ。うちのクラスのヤツ」
その瞬間、私のそばの怖い彼が立ち上がる。
「何てめー他人のフリしてんだよ。行くぞオラ」
そう言うと、落ちていたカバンを拾って、怖い彼はさっさと歩き出してしまった。
「ははっ、だって道端で倒れてたとかカッコ悪すぎなんだけど」
怖い彼を追いかけながら、爽やかな彼が歯を見せて笑ったかと思うとくるっと私たちを振り返った。
「あ~そうだ。キミらって、隣の北高校だよな?連絡先教えて」
さり気なく……というか、慣れた感じで爽やかクンが聞いてくる。
走って乱れた息を整えながら、杏が爽やかな彼に問いかけた。
「あぁ。うちのクラスのヤツ」
その瞬間、私のそばの怖い彼が立ち上がる。
「何てめー他人のフリしてんだよ。行くぞオラ」
そう言うと、落ちていたカバンを拾って、怖い彼はさっさと歩き出してしまった。
「ははっ、だって道端で倒れてたとかカッコ悪すぎなんだけど」
怖い彼を追いかけながら、爽やかな彼が歯を見せて笑ったかと思うとくるっと私たちを振り返った。
「あ~そうだ。キミらって、隣の北高校だよな?連絡先教えて」
さり気なく……というか、慣れた感じで爽やかクンが聞いてくる。