イジワル王子とお姫様
「はは…カッコ悪いんだけど、オレ頭悪いからさ~


前回受けたテストの点がかなり悪くて、その日再テストがあったんだよな」


あ…そういえば、合コン遅れて来た時、補習組って冷やかされてたっけ


「今度赤点だったら、毎日補習するっつーから、あの朝寝ずに勉強してたわけ


食べる時間も惜しんで勉強してたら…案の定途中でフラついて。で、目が覚めたら目の前にお前がいた」


「…どけって言われたけどね?」


「はは、そ~だっけ?またどっかの女にストーカーされてんのかと思ったのは事実だけどな」


ひどぉ…。助けただけなのに


ナツキくんは、ニヤニヤ笑うと


「お前さぁ、杏に変な提案されんかった?」


「えぇっ!?されてないよ?うん本当に何も?」


な…何で知ってるのぉ?


焦りまくって、否定するも、それが余計ワザとらしいよね…私


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