イジワル王子とお姫様
「ナツキ~!」


海をバックに、楽しげに大きく手を振るのは


ナツキくんのお父さんだった


「おい…今頃かよ。どこ行ってたん?」


「間に合って良かった…。ほらコレをお前たちに届けに来た」


ブツブツ言うナツキくんを前に、お父さんが紙袋を手渡す


…何?


ナツキくんがその袋を開けると…






「うっわぁ…」
「凄い!」
「素敵!」


みんなの声が一斉にかぶった


そこには…人数分焼き増しした、写真が数枚入っていた


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