イジワル王子とお姫様
なっ、ナツキくん…?!


恐る恐る目だけを布団から出してみると…信じられない事に、私の目の前には、ナツキくんがいた


「き…きゃあーっ!!」


「オイオイ、あんま変な声出すなよ。オレが何かやったみたいじゃん」


ナツキくんは、サイドテーブルに目覚まし時計を置くと、鬱陶しそうにベッドの端に腰を下ろす


「何で私の部屋にいるの!?」


「何でって…昨日迎えに行くつったろ。まさか覚えてねぇの?」


「なつっ…ナツキくん。約束って、何?」


私の言葉に、ナツキくんは呆れた顔をし、両手で頭を抱えた


「マジかよ…。本気イタいヤツだな」


あ~、頭ボサボサだしパジャマだし、寝起きで目腫れてるよ…ショック
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