イジワル王子とお姫様
ナツキくんの手は熱を帯びていて、無邪気な顔で、私を翻弄させる


…その気がないんなら、思わせぶりな態度、取らないで欲しいよ


ナツキくんって、愛想ないかと思えばこうやっていきなり積極的になったり、よく分からない


その度に私はドキドキさせられっぱなしで


昔のイメージと、今のナツキくんは違うけど。やっぱり中身は変わってないのかなって思ったり…


私の中でずっと温めてきた、ナツキくんへの気持ちは、会う度に少しずつ膨らんでいく気がした


ナツキくんの腕に少し力が入る


下から見上げられ、ナツキくんの表情にドキッとした


「好きな事言ってみ?何でも聞いてやる」



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