甘い甘いケーキはどう?[2]
★短編集も完結★
カラオケ屋に戻ると、真菜の姿がなかった。
「蒼斗…おかえり。夏乃、いた?」
「いや…てか、真菜…は?」
「真菜ちゃんは、用事あるってあの後すぐ帰った…」
シュンの言葉にどうしようもない感情が流れた…
今日は1日一緒にいることになっていたのに…
用事なんか…嘘だ…
「まぁ…夏乃のことは梓にまかしといて!」
「あぁ…俺も学校とかで話してみるし…」
「蒼斗~やっぱ年上の彼女はいいな~
嫉妬とか、泣きわめいたりしないし。
さっきの状態だと蒼斗は悪くないって、すぐ分かってくれて」
浩介のいう『嫉妬』
俺は…真菜にちょっとはして欲しかったのかもしれないと思った…