甘い甘いケーキはどう?[2]
★短編集も完結★
次の日…
学校で夏乃は明らかに俺を避けていた。
やっと話せたのは放課後。
「…夏乃」
「…………あ蒼斗…」
逃げるように背中を向ける夏乃…
「待てよ!!……お前さ、何であんなことした?」
「…何でって、蒼斗が好きだからに決まってるじゃない!!!」
「え?」
「本当は別れたくだってなかった…」
「は!?お前が好きな奴できたから別れたいっていったんだろ?」
別れた日、確かに夏乃はそう言った。
「ぁ…あれは蒼斗を試したの…」