冬の華
彼女が重い口を開く

「元彼が居なくなって直ぐに…、他の人を好きになった私のことを軽い女の子だと思ってるの…?」

それは俺がそう仕向けた訳で。

「寧ろ逆だよ。俺で良かった。
俺が離さなかっただけの話だろ?多分俺も君を……なんだと思う」

しまった誤魔化してしまった。

「何?もう一度言って」

彼女の催促にエスプレッソに手を伸ばす。

「…もう少し待って欲しいんだ。自信を持って、その台詞を言える日まで。
それまでは…俺にとって君が傍に居て欲しい何よりも大切な人ってことで納得してくれないか?」

彼女の顔も見れずに呟いた。

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