冬の華
ヌルの去った後のワンダからは、散々説教を喰らった。

《お前は何も分かってない!
あの方はこの世界全域の創造主の末裔に当たられる方だぞ!
我々末端の者が早々お会い出来る方ではないんだぞ!
あの方に睨まれたら最期だと思え例えお前が人間であろうとだ》

向こうから勝手に来ておいて
早々会えないからって理由で
何で俺が気を使わなきゃいけないのかが理解出来ない。

そんな思いもワンダには癪に触るらしく火に油だ。

《大体お前は何故何も考えず行動するんだ!
ヌル様の目を直視するなど考えられないことなんだぞ!
今回は良かったものをヌル様の気に充てられたら最期…消化する》

< 139 / 298 >

この作品をシェア

pagetop