冬の華
跡形もなく消え失せるとこだった

そう考えるととんでもないことをしでかしたことに気付く。

《だが…お前いつの間にそんなに結界を張り巡らせられる様になったんだ?》

ワンダの問い掛けに
俺はまだ彼女が眠る寝室のドアを見つめて答える。

「俺が巻き込んだんだ…。
命に代えても必ず守る!
最期の瞬間までこの結界だけは、絶対に破らせない」

約束したんだ俺が守るって。

誰にも彼女には触れさせない。

《そしてヌル様は何故お前の母をご存知だったのだ?》

それは俺が聞きたい。
何であの人が来るなんて宣言までしたんだ?

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