冬の華
今日は久々に手強かった。
あんなまともな人形を維持した
ヴェリアスと対峙したのは…
何時以来だろうか?

休まず続けた教練と
雑魚とは言え日常の昇還で
確実に気を高めてはいたが、
最終でのアレはキツイ。

疲れてクタクタの体を
引き摺る様に帰る頃には
深夜を既に越えていた。

この状態で長く居るのは危険だ。こんな時こそ彼女を抱きたい。

俺の腕で高まらせる官能が
俺の中の欠如した気力を甦らせ
確実に別の力を呼び覚まさせた。

もう寝たかな?

見える筈のない
高層マンションの最上階を見上げ彼女に思いを馳せる。

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