冬の華
こんな技が使えんのは
ワンダかヌルだが…。

ヌルに睨まれ大人しいワンダとは考えられなかった。

ヤロー…
人を遊技にして
歓楽するヌルに
激憤する。

「入れてくれるの?」

弱気な細い声に

「嗚呼…」

容認してた。

リビングの扉を開ける
瞬間気付いた。

ヌルの気に充てられたら
消化してしまうんじゃないか!

時既に遅く…
又してもヌルが誘引した。

「どうして…」

ヌルの姿を
見開いた目で見つめ
驚愕した顔色が変わっていった。

俺を背に隠し
庇う小さな体は
震えていた。

「久し振りだな…
相変わらず清楚だ」

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