冬の華
「簡単に言うな!
俺はもう真愛以外有り得ない!」

ヌルを睨み付ける。

「なれば…早い段階から培養方を身に付けるべきではないのか?」

それをものともせずに
眼光鋭く跳ね退ける。

「培養方だと?」

負けじと正視を決め込む。

「いずれ渇れるのは明らかだ…。今の危険な状態を維持せずに、
自らの気を培養し増やす方法でも体得し女を安心させてやるべきだと言っているんだ!」

そんな方法があるなら
俺だってそうしてるさ。

「…教えてくれ」

背に腹は代えられない。

今はヌルに頼るしかない。

「甘えるな!己の霊力は己の力で何とかするんだな」
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