冬の華
なっ!何て奴だ!

言うだけでその方法を教える気がないだと?

「っざけな!
そんなに俺をからかって
楽しいのか!」

ムカついて立ち上がり
上から睨み付ける。

が、

「嗚呼楽しいね!」

ヌルは表情崩さず
言い切った。

「それが父親の台詞か?」

「息子だ…と、
胸を張れるだけ成長してから、
俺を父だと呼ぶんだな!」

人を散々掻き乱しといて
今さらヌケヌケとよく言える。

「あんたは鬼か悪魔だな…」

ヌルはそれを鼻で笑い。

「面白い事を言う…。
鬼か悪魔だと?
俺はハデス…その頂点なんだよ」

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