冬の華
親子だから…
等と甘えた考えは更々無かった。

足下にも及ばない
未熟者の全生力を掛け

本気でヌルに向き合う覚悟が
あの時には出来ていたのかも
しれなかった…。

不器用者同士が
ぶつかり合い何かを得る事は

無いのかもしれない。

だが、
何かのきっかけぐらいには為る。

と、
俺は…
俺達は信じていた。

此れが後に
騒動を巻き起こす
引き金になることなど
気付きもしないで…。

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