冬の華
自嘲して笑うのと

「甘い?違うな!
お前は青いんだ浅はかなんだよ!もう少し頭の良い男だと思ったが買い被り過ぎた様だな…」

ヌルの嘲笑が重なる。

「どういう意味だよ?」

「お前がまだ自分の存在価値を
理解してはいない事が致命的だ。ハデスの存在は不老不死の象徴、事実はどうあれこの気を手にした輩は莫大な力をも手中に収める。例え零稀の半端な気であれだ…」

俺の気でも力を与える…。
下手に力を与えても使い魔の邪魔

「それだけではないぞ」

力なく見上げたヌルの顔は
予想外にも真剣で…。

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