冬の華
「行くって…どれくらい?
いつから?いつ帰って来るの?」

瞳が揺れて戸惑いを映し出す。

「出発は今夜…」

「そんな今夜って…」

「いつ帰るかはまだ決めてない。最低1ヶ月か2ヶ月は帰らない」

「連絡は?携帯は繋がるの?」

ゆっくり首を振る。

「結界は今まで通り張って行く。ワンダも付いてる。
頼む危険な事だけするな!」

「ヤだ!ヤだよ…。
私も行く…私も一緒に連れてって零稀と会えなくなるなんて嫌!」

首を振り乱し慟哭する
真愛を両手で包み込み
引き寄せる。

「真愛!聞き分けてくれ!
真愛を連れて行ける場所じゃない仲間を母を真愛を守りたいんだ。俺は真愛の中に居るから…。
もっと強く刻み付けて行くから」

真愛抱き上げ
ベッドで覆い被さる。

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