冬の華
「その気持ちも解るが学校は、
俺達と同じじゃなくても…」

ヤツの台詞を遮る様に

「あいつ等に不自由な思いさせたくねぇって言ってんだろ!
俺の家の話しに口出すんじゃねぇお前は半年振りの感動の再会でもしてりゃ良いんだよ」

俺は吠えるがヤツは
淡々と返してきた。

「先に言っとくが、
此処に大和の部屋は無い。
今寝てるソファーも此処に居る、ワンダの場所だからな迷惑だと。但し、下の階を買い取り俺が始めた事業用に事務所を作った。
昼夜問わない仕事の手伝いをする気があるなら大和の部屋も作る」

ヤツの提案に
勢いよく体を起こす。

「手取りは?」

「働き次第だが大和の言い分で」

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