冬の華
興奮して怒鳴る大和を
見上げた。

「何で大和がムカつくんだよ?」

「真底、ぶん殴ってやりてぇって思ったのは初めてだよ…」

「納得のいく理由があるなら、
殴ってもらって構わないぜ?」

「零稀…歯食い縛れ…」

声を震わせ大和が呟く。

「ってかさ真愛には伝えてある。俺にとって真愛は特別な存在で、代わりなんて居ないし真愛以外に欲しくないって…」

握り絞められた拳が開かれる。

「取り敢えず…落ち着けよ」

大和が音を立て座るのを確認し、

「真愛を守れる男になる為に離れ守る為に戻って来たんだ!」

俺は大和に宣言した。

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